Suganote

在宅勤務が始まり1週間が経過した

April 05, 2020

在宅勤務が始まってはや1週間が経った。 もともとインドアOKなタイプなので、自粛要請が出てからも特に苦なく生活することができているが、備忘録を兼ねてこのタイミングで少しこの生活について振り返ってみたい。

通勤がなくなり、自由な時間が増えた。

まずは在宅勤務に変わったことで大きく変わったことが通勤をする必要がなくなったことだ。私は毎日片道1時間ほどを通勤に費やしていたので単純に1日に使える時間が2時間増えた。 また、仕事においても、より効率的なコミュニケーションが求められるようになった結果、mtg時間の短縮と業務効率化が進み、そこでも結果自由に使える時間が増えた。 こういった空き時間が増えることで、他の有意義な時間に当てられるようになったのは正直ありがたい。
こうやって文章を書く時間に当てたり、写真を撮りに行ったり (もちろん電車や都心には向かわず、近所の公園に夜赴く程度) 、料理をしたり、これまで以上に好きなことに時間を使えるようになったのはきっと無駄を省いた家での生活ができるようになったおかげだと考えている。


生活にかかるコストが下がった。

例えば毎日出勤時に買っていたコンビニのコーヒーや、ランチ (大体1000円) 、飲み会などお金を抑えられるようになった。 自分は実家が珈琲屋であるというメリットを活かして格安で珈琲豆を仕入れられる。 自炊も好きなので、この点に関しては非常に満足した生活を送ることができている。 また東京の場合はUber Eatsや出前館のようなデリバリーサービスも発達しているので (しかも最近置き配達にも対応!) 、わざわざ人が多い店舗に向かうことなく食事を調達することが可能だ。そうなるとこれまでコストとなっていた分のお金を貯蓄に回したり、これまでお金をかけることができていなかった消費に回すことができるため、生活水準の向上も見込める。


コミュニケーションから得られる情報量が減った。

個人的に一番大きな変化はこの情報量かもしれない。 今までは普段生活する上で、東京で暮らしていると「人とコミュニケーションを取らない」日はそうそうなかった。ここでいうコミュニケーションは、単純な会話のみではなく、電車での席の譲り合いやオフィスや他人が醸し出す空気感や表情、他人同士の言葉のやりとりなども含まれる。 こういった自分が能動的にコミュニケーションを取らなくても受動的に入ってくる情報量が大きく減ったことは、生活ストレス軽減の大きな助力となった。他人とのノンバーバルなコミュニケーションにかなり敏感な人は、都会での暮らしにストレスを感じることが多いと思う。それがほとんどなくなった今、地方で暮らすのと同じくらい快適な生活ができるようになった気がしている。 ただやはり人と対面で話すことができないことも同様にストレスになることがわかったので、この面に関しては正直+-ゼロくらいの要素かもしれない。


ざっと思いつく限りを書いてみたが、あくまでここまでの所感はたったの1週間程度に感じたことなので、今後これらの要素がネガティブに転じる可能性も大いにあるし、実際自由で孤独な時間が増えることにおいては悪い面も少しずつ見えてきている (この辺りに関してはまた気が向いたときに書いてみる) 。


これまで以上に「自分にとって大事なことはなんなのか?」が問われるようになってきている (かも) 。

人と関わることが減り、かつ自由な時間がさらに増えてくると、たったの1週間だけでもこれまでの生活よりもさらに「自分」について考える時間が増えたような気がする。 おそらく、この現状はあと数ヶ月は続くだろう。そうなったときに、私たちはいまこの現状を当たり前と捉え、その先の「これからの生活」を深く考える時がくるんじゃないだろうか。 仕事で人と関わることが減り、これまで以上に小さな自分の生活圏、その中心にある価値観の優先順位が高まる。人によっては自分の趣味だったり、家族だったり、、そんなタイミングがこれからくるような、そんな気がしている。



この1週間で読んだ本

  1. 時間術大全――人生が本当に変わる「87の時間ワザ」 (URL)

前々から何度も読み返しているプロダクティビティ向上のためのバイブルになっている。 原著タイトルが「MAKE TIME」とあるように、どうやったら自分の時間を作り出せるか?を心理学に基づいたメソッドで伝えてくれる。内容も著者が問いかけてくれる。 在宅勤務で時間が増えたにもかかわらず、なんかいつも生活スタイルが変わらないな、、と思いメソッドを振り返るために再読。


  1. なめらかな世界と、その敵 (URL)

SF豊作期と言われた2019年においてベストSF (国内編) に選ばれた短編集。 個人的には「美亜羽に送る拳銃」が非常に刺さる内容だった。 今まで国内のSFは伊藤計劃くらいしか読んだ記憶がないのだけど、この書籍をきっかけに他の国産SFにも手を出したいと思った。